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確信を抱いて、刃物を突き付け詰め寄った。

お前は一体何者だと。

すると恋人の姿をしたモノは、見た事が無い程艶やかに、歪んだ微笑みを浮かべた。

瞳の色は濁り、狂気を宿しているように思えた。

緩やかに弧を描いた唇が、密やかに言葉を紡ぐ。

『よく気付いたな。お前達人類は、我らに比べ遥かに劣る種族だというのに』

聞き慣れているのに、聞き慣れていない声。

耳に触れるだけで幸せだった声は、聞くだけで不快な響きとなってしまった。

ああ、きっともう。

『興味深いな。その鋭さは何処から来るのか。我が型を模した人間は、最期までお前の名を呼んでいた。我もお前になれば、解せるだろうか』

ああ、どうして応えられなかったのか。

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