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何となく、違和感がある。

同じ姿、同じ顔、同じ声、同じ性格。

それなのに、どうしてか身近なあの人に違和感がある。

何処が違うとは言えないけれど、何処かが違う。

不信は募り、不安は募り。

けれどそう感じていた本人が、いつの間にかその不安を忘れている。

何事も無かったかのように。

まるで別人のように。

そうしてじわじわと広がる侵蝕を見抜き、対策を立てるべきと動いた人物がいた。

彼自身、婚約していた恋人に違和感を覚えていたのだ。

同じ外見、同じ微笑、同じ声色、同じ気質。

でも、何かが違う。

何がとは分からないけれど、明らかに何かが違う。

此処にいるのは、共にいるのは、愛を誓った彼女ではない。

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