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常に更新されて行く情報を目で追いながら、溜息を洩らす。

「あーあー。至聖と華原は今頃旅の真っ最中か……」

「別に遊びに行かせている訳では無いがね」

冷静に口を開いた卓は、淡々と続ける。

「それに男女のペアの方が、怪しまれずに行動出来る」

「まあ確かに、男二人で遠出したって楽しくも何とも無いな」

多少は復活した様子の燎に、悠也が笑って言った。

「うん。それに二人共、しっかり仕事してるみたいだし」

「ああ。全く、真面目だよなあ」

悠也の手元を覗き込んだ燎が苦笑する。

「遊びに行かせている訳では無いからね」

本日二回目となる内容の発言をした卓は、腕組みをして目を細める。

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