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全ては、まだ予想の中の事。

けれども、このシナリオが本当にならない保証なんて無い。

「モナダが徐々に侵略を進め、徐々に接触して来たのも、その為ではないかと言われていますね」

愛する人を、親しい人を、信じられなくなったなら。

誰も、何も信じられなくなる。

そして、人間同士の繋がりは断たれる。

ばらばらになった集団は、とても脆い。

内部から壊れ出すなら、尚更だ。

「幸い、まだ成り代わったモナダの数は僅かだ。こっちでも把握は出来てる。だけど、漏れが無いとは限らない」

「それに、こちらから安易に手を出して、向こうを刺激するのも良くありません。人間に争う意志があると分かれば、モナダ側も大きく動くでしょう」

そして、モナダの方が進んだ種であるならば、人間は呆気なく滅ぼし尽くされる。

「俺達アースの狙いは、少しずつ分からないように準備を進めて、時が来たら一気にモナダを倒す事」

そう言ってから、至聖は苦笑を浮かべた。

「改めて口に出すと、無茶苦茶だね。全く」

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