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第一支部は資料室も立派だった。

天井まで届きそうな棚が立ち並び、沢山のファイルが納めてある。

二人がしばらく見たいと言うと、里沙は心良く頷いて立ち去った。 

自由に調べられるよう、気を利かせてくれたのだろう。

何処から手を付けたものか悩むが、取り敢えず手近なファイルを引き抜いてテーブルにつく。

「この辺は、宇宙研究所からの資料みたいだ」

既に知識として持っている内容だったが、再度確認して行く。

「あの成り代わりが正式に事実として認められたのは、六年前。だけど、実際にはもっと前からあったんじゃないかと考えられている」

「それから何人かが成り代わったモノと接触、会話しています。そして向こうの目的も見えて来た」

その記載があるページを見て、至聖は目を細める。

「奴等の名はモナダ。目的は、地球を支配する事。今はまだ、その段階には来ていないけど」

「このままでは、いずれ確実に人類は消え去ります。でも、その前に恐らく」

「戦争が起こるね。人対モナダというよりも、混乱した人々が疑心暗鬼になって暴動が起こる。世界大戦規模の争いに発展する可能性もある」

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