落葉
その場所に近付く程に、空気が淀むのを感じた。
今夜は晴れていた筈なのに、空は陰り月も星も見えない。
夢で見たままだ。
濁った空気が濃くなる方へと足を進める。
人里から遠く離れた山の中、通る人などほとんどいないような山の中へと踏み込む。
道など無いけれど、草木を掻き分けて前へ行く。
生い繁る草が肌を時折切り裂いたが、そんな事は全く気にならなかった。
やがて、空気の淀みが一段と濃くなった。
呼吸をするのも苦しいような瘴気に、辺りの草木も元気を失って地面に垂れてしまっている。
そして瘴気に吸い寄せられたのか、妖魔の姿が幾つも現れた。
「…………」
こんな所で止まっている訳には行かない。
腰に帯びていた刀を抜いて構える。
止まっている場合ではない。
早く片付けて、先へ行かなければ。
その一心で刀を振るう。
幸い現れたのは小物ばかりで、そんなに時間を掛けずに倒す事が出来た。
しかし先に進むのを阻むように、更に大量の妖魔が現れた。
自然が力を振るい荒れ果てた地に、妖魔の大群。
まさに世界の終わりの様だ。
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Reservoir Amulet