落葉


自分は生きて、探し続けよう。

貴方が守り抜いた、この世界の美しさを。

暁の光が射す、眩しい空。

色付く葉、吹き抜ける風の冷たさ、白露の降りる大地。

全てに、全てに貴方の想いが息衝いて。

すぐ側に感じられるから。

大丈夫だ、きっとこれからも。

この痛みを抱いたまま、生きて行ける。

『俺は、貴女を……』

最後の声は聞こえた。

もしかしたら、自分にとって都合の良い空耳だったかもしれない。

それでも、あの時の声の響きだけで。

充分満たされたと感じたから。

哀しいだけだった夢の続きがあると信じたい。

最初で最後になる恋を抱き締めて、ずっと。

探し続ける。

貴方が何よりも愛してた世界の美しさを。

探して生きて行くのが、これからの自分の旅だ。

そしてもしも、いつかまた。

遠い時の彼方、悠久の中。

再び会えたなら、その時は。

伝えられなかった想いを伝えて。

側にいたい、永い永い孤独を満たす程に。

貴方を抱き締めたい。









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