最奥


「守によれば今のところ被害を訴える人はいないようですが、このまま行けば死傷者が出る可能性もありますね」

荷葉はすぐに、刑事である友人の繁森守に連絡をとった。

今のところ、警察沙汰にはなっていない。

けれど、この先どうなるかは分からない。

追い掛けられ、襲われたところまで来ているなら、次は。

悪い方向に考えてしまうけれど、相手の影さえ掴めていないこの状況では出来る事は数少ない。

スマホを置き、再び地図を取り上げる。

「次の場所へ行きますか?荷葉さん」

「そうですね」

荷葉はそう言うと、微笑んで手を伸ばして来た。

指が一瞬髪に触れる。

ただ一瞬だけなのに、指が触れた所が火傷しそうな程に熱い。

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