冷たい月



朱く染まる冷たい月
静かな夢を照らして
朱く燃える凍える月
静かな夢を壊して

寒い季節なのに今は酷く熱い
溢れ出た朱い水溜まり
焦げた木々は炭と成る
寒い季節なのに風は酷く熱くて
僕を待つ君の元へ
必死に駆けていた……

ただ無事を願って走った先に
倒れていた君は
残酷な事実の餌食となるのか
報いは僕だけで良い……

忘却の扉の奥
犯していた罪が呼び掛けて来る
無事を願って祈ったけれど
聞く神などいない
残酷な事実の餌食となるなら
何故こんな事を許す

君を抱いた震える指に重なる
白く細い指は冷たく
残された力
振り絞り微笑む……

朱く染まる冷たい月
滅びの歌を奏でて
朱く燃える凍える月
滅びの詩を紡いで

ただ生きているだけで
罪と苦しみが生まれる
それでも今も微笑む
君の願い叶えたくて……

月は叫ぶ









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