兆し.13


「……お前は」

「え?」

「お前の願いは何だ」

急に尋ねられた内容に驚いて見返すと、深い色の瞳と目が合った。

感情の見えない、吸い込まれそうな光。

「静嵐?」

「そういう契約だった筈だ。俺に力を貸す代わり、何でも願いを叶えると。だが、まだお前の願いを聞いていない」

「私の、願いは……」

霄瓊はしばらく静嵐を見詰め、やがて静かに微笑んだ。

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