兆し.14


「それは、また今度お話します」

「…………」

黙り込んで睨んだ静嵐に苦笑して目を伏せる。

「今はまだ、言えません。けれど、貴方にしか叶えられない願いというのは確かです。ですから、いつかきっとお話します」

全てが終わったその時に。

それまでは、ひたすら心を鎮めて。

大切な事は奥深くに隠して鍵を掛ける。

この胸の秘密には、誰も触れないで。

誰にも触れさせない。

知らせない。





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