兆し.16


霄瓊は特売の納豆を前に、難しい顔をしていた。

納豆がこの値段で買える事はあまり無い。

しかし、これを買ってしまっては今日の予算を越えてしまう。

やはり諦めるべきか、それとも夕飯の材料の野菜をどれか削って買った方が良いのか。

どちらが栄養があるだろう。

真剣に考えながら、隣でスーパーのカゴを手に立っている静嵐を見上げる。

「静嵐、納豆……食べたいですか?」

「……お前が食べたければ買えば良い」

何故夕食の材料を買う為に立ち寄ったスーパーの納豆売り場の前で、10分以上も悩んでいるのか理解出来ずに静嵐が答えた。

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