決意.17


たった一言返しただけなのに、澄んだ大きな瞳が驚きに見開かれる。

それから、思わず見とれる程に眩しい笑顔が浮かぶ。

「いいえ、全然無理じゃありません。これからも、任せて下さい!」

その微笑に、初めて病院で会った時の彼女の姿が重なった。

『俺はお前に出会う為に此処に来た』

そう告げた時の、心から嬉しそうな幸せそうな笑顔。

まるで、あの時に戻ったような気がして目を閉じる。

側にいたのに何も出来ず、彼女の終わりが来るまで何も知らなかった自分。

あれから幾つもの変化があって。

今度こそ、大切なものを守れる自分になれたのだろうか。

目を開けて見据えるのは、未来で人々が暮らす唯一の場所。

あのビルの中、深い水底で。

やがて長い眠りにつく事になる霄瓊を。

守れる自分にならなくては。





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