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霄瓊はしばらく言葉を探してから口を開いた。

「諦めないで下さい」

「え?」

「これから先、どうなるのかはまだ決まっていませんから。諦めないで下さい。人の願いは、とても強いんですよ」

「……霄瓊さん」

驚いたように目を見張った黒曜から、湧碕へと視線を移して繰り返す。

「湧碕さんも、未来はまだ未確定ですから。だから……」

「大丈夫だって、霄瓊ちゃん!俺は諦めは悪いんだぜ!」

たどたどしく紡がれる話の内容を汲み取った湧碕が、安心させるように片目を瞑って明るく言う。

それを聞いた霄瓊は、心から嬉しそうに微笑んで静嵐を見上げた。

目が合って、笑い合える。

たったそれだけの事が、当たり前でいつまでも続くとは分からないと知っているから。

どうしようもなく愛しくて、守りたい。

まだ未来が決まっていないなら、その時が来るまで諦めず信じ続けなくては。





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