崩壊.02
限界が近付いて来ているのではないかという思いは、一旦現代に帰ってからも大きくなるばかりだった。
綻びが、綴じても綴じてもすぐに現れる。
静嵐は疲れを見せない霄瓊の方を気遣わしげに見た。
「大丈夫か?」
「はい、大丈夫です」
頷いた霄瓊は、冷たい風に髪を任せて微笑む。
「今はバイトも全部お休みさせてもらっていますし、時間は沢山ありますから。出来る限り頑張ります」
「だが……」
このままではきりが無いのに、あまり無理はさせられない。
何を言えば霄瓊が少しでも休んでくれるのか悩み出した時、不意に声を掛けられた。
「静嵐、霄瓊さん」
「あ、黒曜さん。こんにちは」
礼儀正しく頭を下げた霄瓊に挨拶を返した黒曜は、厳しい顔で辺りを見回す。
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