報いの雨.10


夜が明ける少し前に、雨が降り出した。

まだ暗い内から起き出して出掛ける支度を整え、明るくなるのを待って一階に下りる。

「あれっ、二人共出掛けるのかよ。外、雨が降ってるぜ」

声がした方を見ると、少し眠そうな顔をした湧碕が、それでも元気に歩いて来た。

「こんな朝早くから二人でデートとは、仲が良いんだなあ。妬けるよ」

「…………」

「おっ、どうした静嵐。照れてるのか?顔に似合わずシャイな奴だな、このこの!」

いつものように静嵐に絡む湧碕を、霄瓊は関心して眺めた。

常に不機嫌な静嵐だが、寝起きは更に機嫌が悪い。

発される殺気が通常より二割増しになるのに、こうも普通に話し掛けられるとは。

しかし、このままにしていては湧碕まで殺されかねない。

そう思って急いで口を挟む。

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