報いの雨.11
「あ、あの、見張りお疲れ様でした。休んでいて下さい」
「霄瓊ちゃん、だけど……」
「大丈夫です。私達がいる間は、此処に何者も近付かせません」
反対しようとした湧碕は霄瓊の口調に口をつぐみ、二人の顔を見比べて息をついた。
「分かった。じゃあ、お言葉に甘えて休ませてもらうぜ。けど、二人も無茶はするなよ」
「はい。行って来ます」
外へと出て行く二人を見送って、湧碕は呟く。
「……色々大変そうな奴等だよなあ」
詳しい事情はよく知らないが、静嵐は何年か前から時折不意に此処を訪れる。
最初に現れた時にはかなり驚いた。
しかし彼は腕も立ち生きて行くだけで苦労する生活を助けてくれるから、次第に人々にも受け入れられて行った。
だが、静嵐がどうして自分達を助けるのか分からない。
更に、いつも何故か女を連れているのだ。
大体半年か一年程で連れは変わり、今の霄瓊は何人目だろう。
今まで静嵐が連れて来た女の中では、恐らく一番年下だ。
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