目覚め.16


そして、再びの出会い。

全てを賭けて繋ぎ直った二人の、新たな始まり。

「貴方、は……」

「願いがあるのか」

薄暗い路地裏で交わす視線は、感情を隠して。

大きな生き物が間近に迫っているのに、それさえも忘れる程。

時が止まったかと思うような、目と目が合った一瞬。

「お前の願いは叶えてやる。俺に力を貸すならな」

「分かりました。お願いします」

ただそれだけの会話で結ばれた、仮初の絆。

「契約成立だ」

腕に刻まれた刻印と、風に舞う漆黒の羽。

決して心を見せない二人の共闘が開始された。

そして此処から、密かな勝負も始まった。

どちらがどちらを出し抜き、目的を果たすかの。

見えない内を探りながらの、静かな戦いが。

そうしながら、現代と荒廃の未来を行き来して。

再び二人の時間を積み重ねて行った。

その中で、事情を知る人や知らない人との関わりもあった。

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