目覚め.17
「おっ、静嵐!可愛い娘連れて来やがって、憎いね。このこの!」
「…………」
「は、初めまして。霄瓊といいます」
「霄瓊ちゃんか。良い名前だな!俺は湧碕。宜しく」
荒れた世界で驚く程に明るく陽気な歓迎を受けて、戸惑いもあったけれど。
「俺、静嵐の親友なんだ。こいつ、無口で苦労するよな!」
「親友……ですか?」
「…………」
「何だよ、そんな照れるなって。このこの!」
冷え切った空気などものともしない様子は、絶望的な状況でも諦めない力となる気がして。
いつも、救われていた。
- 305 -
[*前] | [次#]
しおりを挟む
表紙へ
ページ:
Reservoir Amulet