目覚め.21


その体ごと、心と記憶が一つになって。

悟ってしまった。

引き継がれて来た力は、まだ足りない。

まだ、未来を変えるには足りない。

決断は、瞬時に下さなければならなかった。

瞳を見交わした二人は頷き合い、固く繋いだ手を放した。

「美鈴さん。私は力を求めます。この場所だけでも、守る力を」

「いいの?長い間、一人で眠り続ける事になっても」

戸惑うように尋ねた美鈴に向かい、霄瓊は迷わず頷く。

「はい。此処を守りながら想いと力を育てて、待ちます」

「止めなくて良いんですか、静嵐」

黒曜の言葉に、静嵐が力強く答える。

「ああ。それしかない」

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