寄り添う翼.17


急に言い出した湧碕に驚いたような顔をする二人の後ろから、肩に腕を掛ける。

「いつか、二人の馴れ初め、聞かせてくれよな!」

「ああ。その内な」

あっさりと応じた静嵐を見て、湧碕の方が目を見張る。

「どうした?それ位は聞かせてやる」

静嵐は微かに笑い、歩き出しながら続けた。

「親友、だろう」

「……お、おう!」

「湧碕さん、またお会いしましょうね」

立ち去る二人の姿を見送って、湧碕は呟く。

「良かったな」

寄り添う様子を見ていると、どうしてか不意に泣きたくなった。

本当に良かった。

静嵐と霄瓊は、一緒にいるのが一番だ。

どうかこれからは、ずっと離れずにいられるように。

今は、彼等の話を聞ける時を楽しみにしよう。

きっと短くはない、彼等の昔語りを。

様々な事を経た今は。

きっと笑顔で語り明かそう。





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