寄り添う翼.18


通り掛かった古本屋の前で足を止め、顔を見合わせてからドアを押す。

「いらっしゃいませ」

レジが置かれたカウンターの向こうに座って本を読んでいた店主が顔を上げる。

そして、一瞬驚いた顔をしてから微笑んだ。

「……会えたんですね」

「はい。お久し振りです、黒曜さん」

頭を下げた霄瓊に懐かしそうな目を向け、黒曜が椅子から立ち上がる。

そして、カウンターの奥にあるドアに向かって声を掛けた。

「美鈴さん、霄瓊さんが来てくれましたよ」

すると少ししてからドアが開き、エプロン姿の美鈴が出て来た。

「……いらっしゃい、霄瓊。また会えて嬉しいわ」

「私も嬉しいです」

美鈴は手を伸ばし、そっと霄瓊を抱き締める。

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