寄り添う翼.20


「美鈴さん……」

霄瓊は懐かしい香りと温もりに包まれ身を委ねた。

初めて自分に母の優しさを教えてくれたのは、この女性だ。

天上で抱き締めてくれた時の、あの安心感をずっと覚えている。

今は自分にも両親がいて、父も母も沢山愛してくれている。

だからこそ、分かる。

美鈴が与えてくれた導きと慈しみは、本当に心配し案じてくれていたからだと。

感謝の気持ちが溢れて来て、涙がこぼれた。

「会えて嬉しいです、本当に。有り難うございます。……『お母さん』」

「……幸せになると、約束してね。貴女はずっと、私の可愛い娘なのよ」

「はい」

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