護り人.02
変わらない様子で建つビルに、ほっと息をつく。
「良かった、無事のようですね」
静嵐と霄瓊は、再び綻びを通り抜けて未来へとやって来た。
数日経っただけでも、この状況では何が起こってもおかしくない。
だから来る度に、まだ人々が何事も無く生きている事に安堵する。
静嵐も一瞬足を止めてそびえる建物を見上げ、すぐにまた歩き出す。
今は無事でも、いつまで続くかは分からない。
だから、それまでに。
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Reservoir Amulet