護り人.03


霄瓊は後ろに続きながら、左腕の刻印の辺りを押さえた。

残された時間の中で、切っ掛けを掴まなくてはならない。

ほんの少しの変化でも積み重ねて行けば、いつかは大きな流れも変わる。

そう信じているけれど。

届かない声は、遠い背中は、不意に胸の波を掻き立てて。

静嵐に悟られないように抑え込むのが難しくなる。

けれど、この胸の奥の本当を知られる訳には行かない。

何としても隠し通さなければ。

ただ痛みを生むだけなら、知らないままの方が良い。

痛みは全てこの胸に留めて、叶えたい願いは一つだけ。





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