12
普段は大人しく口数も少ない霄瓊が、楽しそうに話を弾ませている。
携帯小説とは、それ程に魅力的なものなのか。
考え込む静嵐の横で、話は更に盛り上がる。
「店長さんは、『僕は全ての女性の味方です』と」
「おおっ、かーっこいい!俺もそんなセリフ言ったらモテるかなっ」
「ど、どうでしょう。私にはよく……」
「やっぱりそういう時は、赤い薔薇とか背負った方がいいかなっ。決めポーズもしてさ!」
由貴が勢い良く立ち上がり、しゅたっとポーズを決めた。
「あの、携帯小説は文章ですし、中々伝わらないような……」
「静嵐さんっ、静嵐さんもやりましょう!名付けて、主人公レンジャーズ!」
「二人で、ですか」
「ほらっ、静嵐さん!クールに決めちゃって下さいって!」
- 12 -
[*前] | [次#]
しおりを挟む
ページ:
Reservoir Amulet