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「一応想い出の場所だから、よく来るんだ。今年も貰えなかったって、ちょっとへこんでたし」

「よくって……そんなに頻繁に来てたの?」

見上げて言うと、時雨は顔を背けた。

「うるさい。どうでもいいだろ」

「私、時雨君が私との想い出なんて忘れてると思ってたのに。学校でも何だかよそよそしいし」

「だから、僕はてっきり嫌われてると思ってたんだよ。忘れる訳無いだろ、あんな大切な事」

時雨が繋いだ手に力を込める。

「何だか遠回りしたから、これからたっぷり埋め合わせしよう。ずっと一緒にいてもらうよ、ゆき」

「うん。私も一緒にいたい」

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