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「好きだって言ったら、僕のお嫁さんになってくれる?」

「うん。私も、時雨君の事、大好きだから」

「ありがと、ゆき」

笑顔を交わしてからふと思い出して、夏雪は鞄からチョコレートの包みを取り出した。

「これ、受け取ってくれる?用意はしてたんだけど、渡しそびれちゃって」

「……もしかして、手作り?」

「う、うん」

「食べても大丈夫?昔、ままごとで作った砂のハンバーグ食べろって迫られた覚えがあるけど」

その言葉に、思わず顔を赤くして反論する。

「それは幼稚園の頃の話だよね。これは食べれるよ!ちゃんと味見もしたから」

「分かってるよ。大事に食べる」

包みを受け取った時雨の嬉しそうな顔を見て、胸が暖かくなる。

「じゃ、帰るよ。寒いし」

立ち上がった時雨は苦労して紙袋を片手で持ち、空いた手を夏雪に差し出した。

「家まで送ってくから」

「あ、うん。有り難う」

手を繋いで歩きながら、夏雪が思い出して尋ねる。

「そういえば、どうしてあそこに来たの?」

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