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「……何やってんの?こんな所で」
突然声を掛けられてはっとして振り向くと、両手に紙袋を提げた時雨が立っていた。
思い切り怪訝そうな顔をしているのが街灯の明かりで見える。
夏雪は目を見張り、慌てふためいて口を開いた。
「き、霧里君こそ……」
時雨はそう言った夏雪にちらりと目を向けてから、隣に腰を下ろす。
どさりと地面に置かれた紙袋には、ぎっしりとチョコレートの包みが詰められている。
「凄いね、それ」
思わず呟くと、時雨は興味無さそうに答える。
「こっちは迷惑だよ。一日追い掛け回されて、やっと逃げて来たんだから。食べたいなら、どれでも持って行きなよ」
「だ、駄目だよ!みんなは霧里君に食べて欲しくて用意したんだから、食べてあげないと」
「こんなに一人で食べ切れる訳無いだろ」
溜息をついた時雨は不機嫌な顔で続けた。
「それに本当に貰いたい奴から貰えなきゃ、バレンタインなんてうんざりするだけの行事だよ」
「え?霧里君、好きな人いるんだ」
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Reservoir Amulet