03
ノックの音に、世莉ははっとしてシキの胸から顔を上げた。
「世莉ー?そろそろご飯なんだけど……」
ドアが開いて世莉の母親が顔を覗かせ、シキの姿を見て目を見張った。
「世莉!あんたいつの間に男を連れ込むようになったの!?私はそんな子供にあんたを育てた覚えは無いわよ!」
「お、お母さん、落ち着いて。これには深過ぎる事情が……」
「いいえ、言い訳は聞きません!お父さんが知ったら何て言うか……」
そこにシキが世莉に向かって言った。
「お母さん、相変わらず綺麗だね。世莉ちゃんはお母さん似かな?」
「えっ?あ、あら、そうかしら」
「はい。ボク世莉ちゃんのご両親には本当に感謝しているんです。有り難うございました」
深々と頭を下げる。
何しろ世莉の両親がゲームを買って世莉に与えなければ、世莉と出会う事も無かったのだから。
「そんな、いいのよ。礼儀正しい良い子ね。あ、そうだ、ご飯食べてくといいわ」
機嫌良く立ち去って行く母親を見送って、シキと世莉は顔を見合わせて微笑んだ。
これから先、いつまでも二人は互いの側にいる。
いつまでも。
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Reservoir Amulet