03


ノックの音に、世莉ははっとしてシキの胸から顔を上げた。

「世莉ー?そろそろご飯なんだけど……」

ドアが開いて世莉の母親が顔を覗かせ、シキの姿を見て目を見張った。

「世莉!あんたいつの間に男を連れ込むようになったの!?私はそんな子供にあんたを育てた覚えは無いわよ!」

「お、お母さん、落ち着いて。これには深過ぎる事情が……」

「いいえ、言い訳は聞きません!お父さんが知ったら何て言うか……」

そこにシキが世莉に向かって言った。

「お母さん、相変わらず綺麗だね。世莉ちゃんはお母さん似かな?」

「えっ?あ、あら、そうかしら」

「はい。ボク世莉ちゃんのご両親には本当に感謝しているんです。有り難うございました」

深々と頭を下げる。

何しろ世莉の両親がゲームを買って世莉に与えなければ、世莉と出会う事も無かったのだから。

「そんな、いいのよ。礼儀正しい良い子ね。あ、そうだ、ご飯食べてくといいわ」

機嫌良く立ち去って行く母親を見送って、シキと世莉は顔を見合わせて微笑んだ。

これから先、いつまでも二人は互いの側にいる。

いつまでも。





- 24 -






[*前] | [次#]

しおりを挟む


ページ:



Reservoir Amulet