04


シキは人気の無い中庭のベンチに座って息をついた。

「ふぅ、ボクがいたゲームが学園RPGで良かったー。異世界ものだったりしたらごまかせなかったよね」

ゲームの中も現実も、学校の雰囲気というものはあまり変わらない。

けれど頬に触れる風も耳に入って来る音も今まで知らなかったものばかりだ。

『同じクラスだったらいいですね』

まさか、そんな筈無い。

あれからもう長い時間が過ぎた。

小学生だった彼女がシキと同じ年頃になる程。

自分の事など忘れてしまっているに違いない。

けれどもし、もしも今日の日没までに……。

「そんな筈無いよ……」

声に出して自分に言い聞かせるように呟く。

まさか、そんな事ある筈が……。

周りの木々を揺らして風が吹き抜ける。

果てしない想いが生まれて行く。

何度打ち消しても、叶う筈無いと分かっていてもその想いは果てしなく。

胸を覆う、心を揺らす。





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Reservoir Amulet