01


授業中も、世莉は何だか落ち着かなかった。

朝に会った名前も知らない少年の事が、ずっと頭から離れない。

あれから会っていないからきっとクラスも違ったのだろう。

そう思うと何故か少し寂しかった。

大切な何かを、忘れているような気がする。

もう一度会えれば、思い出せるかもしれない。

そう思っても、廊下ですれ違う事も無かった。

よく考えれば何年生なのかも聞いていない。

学年が違えば、校内で会う機会はあまり無いかもしれない。

けれど、それでも会いたい。

- 8 -






[*前] | [次#]

しおりを挟む


ページ:



Reservoir Amulet