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「おい……おい、羽衣?なんだ、寝ちまったのか」

穏やかに寝息をたてる羽衣に、俺は軽く息をつく。

「さすがに、いきなり男の部屋に泊まるってまずいんじゃないのか?」

呟いてはみるものの、羽衣は起きる気配が無い。

俺に体を寄せて眠る彼女の体温が伝わって来て、溜息混じりに言う。

「……まずいよなあ、これは」

ふと目に入った写真の中の彼女に心の中で語り掛ける。

こんな俺を、今君はどう思う?

君は今も、俺の笑顔を望んでいるのか?

……玲歌。





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Reservoir Amulet