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その夜、私は夢を見た。

とても幸せそうに笑う幸希さんの隣で、私も同じように幸せで。

幸希さんの部屋で一緒に曲を作ったり、あのライブハウスのステージで歌ったり。

何度も唇を重ねて、温もりを重ねて。

恋人のように、愛を囁き合って。

寒い夜は本当にずっと一緒にいた。

夢のように。

「私は何にもいらないから、笑って音楽を楽しもうね。それだけで私は充分だよ」

そう言うと幸希さんは照れたように笑った。

この笑顔が本当に本当に好きで。

こんなに大切な人と巡り会えた自分は何て幸せだろうと。

感じる熱で、いつまでも一緒の未来を夢見て。

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