14
そう言って君は、俺を抱き締める。
失ってから、ずっと捜し求めていた温もり。
けれど、何だかまだ夢の中にいるようだ。
諦めていたのにそれでも捨てられなかった願いが。
あんなに悔やんで泣いて尚抱いていた願いが。
本当に叶う事を、まだ何処かで疑っているのだろうか。
玲歌の事は、忘れてはいけない。
だけど今は笑う事も、こうして感じる温もりに罪悪感を覚える事も無くなった。
死んでもいいと思っていたんだ。
代わりに玲歌が生きていてくれるなら。
でも今なら生きたいと思える。
君に出会えたから。
君が笑ってくれるから、俺も笑顔になれる。
君の為に俺は生きる。
羽衣は分かっているのだろうか。
俺が繋いだ手を、ずっと放したくないと思っていると。
君の存在にいつも救われていると。
羽衣を、とても愛しく感じていると。
君を困らせたくはないから、まだ当分は言わないけれど。
今はまだ、こうして安らぎを分け合って行ければいい。
君の笑顔と温もりが側に在るなら、それだけでいいから。
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Reservoir Amulet