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その時、幸希さんの手が動いて毛布の上の私の手を不意に握った。

「んー……」

驚いて見詰める中で幸希さんは目を開け、欠伸をしながら起き上がる。

それから私の方を見て、まだ眠そうに言った。

「悪い。眠ってたな、俺」

「あ、いえ……」

握られたままの手を意識しながら慌てて首を振り、心配になって付け足す。

「でもこんな所で眠っていたら、風邪をひいちゃいますよ」

「平気だろ、こんな暖かいんだし。何かいい夢見れたような気がするし」

哀しみも、流した涙さえも越えてどうか優しい夢を見て。

「そうですか?それは良かったですね」





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