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躊躇いながら二人と握手を交わした後に、幸希がライブのチケットを渡す。

「良かったら、また来いよ。楽屋にも顔を出してくれ」

「えっ、でも……」

貰ってしまって良いのか分からずに見返すと、羽衣は優しく促した。

「遠慮しないで下さい。お待ちしていますね」

「あ、有り難うございます」

僕が頭を下げると、幸希と羽衣は手を振って歩き出した。

その後ろ姿を見送ってから、残されたチケットに視線を落とす。

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