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「あっ、あの!」

どうしてもこれだけは伝えたくて、僕は急いで口を開いた。

「僕、この前のライブを観に行ったんです。それで感動して、ギターを弾き始めたんです。音楽でも他の手段でも、そこに込めた想いや願いには力が宿ると知りました。僕に切っ掛けをくれて、有り難うございました」

二人は驚いたように聞いていたが、やがて微笑んだ。

「そうだったのか。そりゃあ、嬉しいな。こっちこそ、有り難う」

「私達はいつか誰かの力になる事を夢見て、音楽を創り続けているんですから。貴方の力に少しでもなれて、何かを始める切っ掛けになれたのならこんなに嬉しい事はありません」

羽衣はそう言うと、僕に向かって手を差し出した。

「私達も貴方の演奏で力を頂きました。是非、これからも想いや願いを沢山世界に広げて行って下さいね」

「また聴きに来させてもらうよ」

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