04


それでも、世界は廻っているのだ。

人間なんて、そんなものかと。

毎日毎日、どんなに懸命に生きても。

死は呆気無く訪れて。

残された者に痛みと思い出を与えて消える。

そして時は変わらずに過ぎ行き。

やがて唯一の生きた証である痛みと思い出さえも薄れて。

そうなってしまえばもう、何も残らない。

だから、そうならないように。

逝った人の痕跡を必死で留めようとする。

- 4 -






[*前] | [次#]

しおりを挟む


ページ:



Reservoir Amulet