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学校から帰った僕は、ぼんやりとそんな事を考えながら自分の部屋の隣のドアを開けた。

そこはこの部屋の主がいた頃のままになっている。

和樹がいた頃のままに。

両親がまだ片付けられないと言って、そのままにしてあるからだ。

でも、きちんと掃除はされているのが余計に悲しくなる。

部屋の中に入ると、まずギターが目に止まった。

和樹と僕とはよく似ていたけれど、趣味は違った。

僕がスポーツにのめり込んだ一方で、和樹は音楽が好きだった。

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