dreamland.10


言動が静かで落ち着いているから大人びて見えるけれど、華憐はまだ少女なのである。

年齢は知らないが、まだ十代には違いない。

きっと、この辺りには質の悪い男がいるから気を付けろと言ってもよく理解出来ない程に子供なのだ。

完全に守備範囲外である。

(……って言うか、俺もこんなガキと待ち合わせて何やってんだ?)

今更ながら自分に問い掛けていると、華憐が不思議そうに尋ねて来た。

「そうじゃなくて、何ですか?」

「いや、何でも。とりあえず移動しましょうか」

「はい」

歩き出すと華憐は素直に付いて来たが、やがて落ち着かなげに言った。

「あの、何だか先程から視線を感じませんか?」

「気にする事無いですよ」

「で、でも何だか……」

華憐は思わず小さくなって辺りを見回した。

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