solitaryfight.13
「華憐は、こんな事言ったって変わらないだろうな。あいつはこういう生き方しか知らないだろうし」
振り向く事も知らずに、前だけを見て駆ける。
そんな潔さは、自分には無い。
だからこそ、守らなければ。
「全く、手の掛かるものを預かったぜ」
彼女は、一体何故戦いに出るのだろう。
国を取り戻す為だけではないような気がする。
それは直感とも言えない程微かではあるが、華憐の瞳から何となく感じ取れる。
気のせいかもしれないけれど。
でも分かる。
いつも一緒にいるからだろうか。
どんなに笑っていても、隠していても。
その心の奥で、本当はいつも泣いている事が。
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Reservoir Amulet