solitaryfight.18


目を覚ますと、明るい朝の光が部屋に溢れていた。

華憐はまだぼんやりしたまま、額に手を当てる。

もう何度、同じ夢を見ただろう。

「……ねえ、あの日の事を夢に見るのは貴方だけじゃないんだよ。蒼」

呟いて、ゆっくりと体を起こす。

あの日、綺麗過ぎる月の夜。

もう遥か昔の事のように思える、静かな夜の出来事。

夢に見る度に忘れさせない、逃れさせないと言われているようで。

どうしようも無く胸が痛む。

いっそ自分が死んで解決されるなら、それも良いとも思うけれど。

でも、それは出来ない。

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Reservoir Amulet