solitaryfight.20
「顔色も昨日よりは良さそうだな。キッチンにあんたの分の飯があるぞ。俺の特製だから有り難く食べるんだな」
「ええ!?蒼が?珍しいね、どういう風の吹き回し?」
そう尋ねると、蒼が新聞をめくりながら言った。
「たまに家にいる時位やれって、あの二人に押し付けられたんだよ」
「そういえば、信武さんと阿紋さんは?」
「買い物。ついでに工房に寄って武器の手入れをして来るってさ」
華憐は残っていた食事を運んで来て、蒼の正面に座った。
「蒼は行かなくて良かったの?」
「子供を一人残して行く訳にもいかないだろう」
「幾ら私でも、留守番位出来るよ」
そう反論すると、蒼が音を立てて新聞をめくった。
「……別にいいだろ、何だって。あんたは良くても、残して行くこっちは心配なんだよ」
「悪いなんて言ってないよ。有り難う」
華憐は微笑んで続ける。
「お料理も、美味しいし」
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Reservoir Amulet