solitaryfight.21


「そりゃどうも。お誉めに預かり光栄だよ」

「ねえ、折角家にいるならお掃除でもしない?」

「はあ?何でまた」

思わず新聞から顔を上げると、華憐はにっこりと笑った。

「だって蒼は、自分がお掃除当番の時だっていつも『後でやるから気にするな』とか言って結局何もしないから。たまに家にいる時位やってもらわないと」

「…………」

しばらく黙り込んでから、蒼が息をつく。

「全く、俺と二人きりでいて掃除しろなんて言うのあんた位なもんだぞ」

「まあまあ、ほら花婿修行だと思って」

華憐の言葉に、蒼は不機嫌な顔で新聞を畳んだ。

「俺にはそんなもの必要無いんだよ」

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