solitaryfight.22


その声にはいつもとは違う響きがあった。

華憐はすぐにそれに気付いたが、何も言わずにただ穏やかな瞳で蒼を見詰め、しばらくしてから口を開く。

「そんな事、分からないよ。今はいらないと思っても、いつか必要になるかもしれないし。時が流れて少しずつ何かが変わって行けば、未来だって変わるんだよ」

今自分が此処にいるように。

未来は変わる。

変えて行けるから、きっとこれからも。

「辛い未来も悲しい未来も、蒼なら変えて行けるよ。私に未来をくれた人なんだから」

以前と同じ言葉を、同じように確信を込めて繰り返す。

「きっとこれから見付けて行くんだよ。かけがえの無い大切なものを」

それは驚く程呆気無く失われてしまう事もあるけれど、それでも。

求め続けるのは、捜し続けるのは何よりも強い力を持つから。

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