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このゲームにも一応ルールはあり、武器に細工をするのは禁じられているのだが。

「うーん、そういう正論が通じるゲームじゃないからねぇ」

信武は苦笑してから、ふと真剣な瞳をする。

「それに、あの明らかな反則をこのゲームの主催者は止めなかった」

阿紋は息を吐いて、何処か辛そうに目を細めた。

「……そうだな」

華憐は急いで蒼の側に駆け寄り、そっとその腕に触れる。

「蒼、大丈夫?」

「当たり前だろ。これ位、怪我の内にも入らないぜ」

「…………」

華憐は黙り込むと、目を伏せて普段見せない表情をした。

そのざわめく思いが、伝わって来る。

先程意識が飛んだ自分を呼び覚ました、声の無い叫び。

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