dreamland.20


大きな城でたった一人、毒を煽って死のうとしていた孤独な王女の姿。

まだほんの子供なのに、その肩にどれだけのものを背負っているのだろう。

今も強い光を宿す瞳で、一人で戦う決意を示している。

蒼は手を伸ばして、幼い少女の頭を撫でた。

「元々あんたを助けたのは俺だろ。拾ったものは最後まで面倒見ないとな」

「え?」

「それに世界一の美女を貰う身としては、色々な所を見ておかないといけないからな。こんな機会を逃す手は無いさ」

華憐は驚いたように目を見張ったが、やがて微笑んだ。

「不純な動機ですね。私は国にとってはもう既に死んだようなものですから、王家の力で美女を捜すのに協力したりは出来ませんよ?」

「構わないさ。そういうのは自分の力で捜し出して口説いて落とすものだからな」

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