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あの夜の言葉を思い出す。

『私が……多くのものを傷付け、その生を奪ったように』

「悪いのは自分だって?何でそうなるんだ。華憐は悪くないじゃないか」

幼馴染のした事を全てその身に受けて死のうとしていたのか、華憐は。

そう思うと、どうしようもない怒りが込み上げて来た。

しばらくの間重い沈黙が落ち、やがて信武が静かに口を開く。

「あのさ、華憐は憎しみや恨みで戦う道を選ぶような娘じゃないと思うんだ。だから華憐はきっと、止めようとしてるんじゃないかな」

「そうだな。今日のように不正があっても止めようともしない幼馴染に、戦う事で伝えようとしているのかもしれない。自分の知る優しい人に戻ってほしい、と」

蒼はそう語る二人の幼馴染を見詰め、そっと息を吐いた。

「……だから、か」

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