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「そうですか。では最終戦で彼が魔力を使うよう、また極限まで引き出すよう僕が計らいましょう」
「何故ですか?」
その問い掛けに、紫陽は底の見えない笑みを浮かべた。
「ただ、僕も興味があるだけですよ」
それ以上言葉が重ねられる事は無く、よく知る二人の話は終わった。
もう二度とあの頃には戻れないという現実を振りかざして。
全く知らない他人のような再会が、後戻り出来ないと示して。
互いの目的の為に、ひたすら一途に。
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Reservoir Amulet